こんにちは!
だんだんホームの山下です🏠
前回は「建築基準法」について理解するため
単体規定について学んでいきました。
今回は集団規定についてです。
【集団規定】
集団規定とは、周囲の環境と調和し健全なまちをつくるための規定です。
単体規定がその建物自体の規定であるのに対して、集団規定はその建物を含めた街並み・都市づくりに焦点を当てているという点が大きく異なります。
これは、都市計画区域内及び準都市計画区域でのみ適用されます。
~道路に関する制限~
街並みの形成に欠かせない道路。
「道」「道路」といっても建築基準法における「道路」はしっかり規定され、種類も明確に分けられています。
詳しくはこちら☞建築基準法の道路とは?? | 株式会社 だんだんホーム (dandanhome.co.jp)
そのうえで、次のような規定があります。
1.建物の敷地は、原則として4m以上の幅員の道路に2m以上接していなければならない。
例外)・周囲に公園などの広い空地があること
・農道等の公共の用に供する道に接していること
・建築基準法上の道路に通ずる通路に接していること
2.道路内には、原則として建築物や擁壁を建築できない。
例外)・地下に設ける建築物、アーケード街や公益上必要な建築物として認められ、許可されたもの
~用途制限~
市街化区域内には必ず用途地域が定められます。
用途地域とは住環境や商工業の業務利便性を保護する為に、用途ごとに建築できる地域が定められています。
住居系・商業系・工業系の12種類に分けられます。
~建ぺい率・容積率~
・建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。
敷地内に一定の空地を確保し、建て詰まりによる採光・通風の妨害を防止するために定められます。
・容積率とは、敷地面積に対する建築物の延べ床面積の割合です。
建物と道路や他の建築物等とのバランスを図り、健全な住環境を保護するためのきまりです。
※詳しくはこちら☞都市計画法って何? 建ぺい率と容積率 | 株式会社 だんだんホーム (dandanhome.co.jp)
~高さの制限~
・斜線制限:採光・通風等を確保し、良好な環境を保つための制限です。
※詳しくはこちら☞都市計画法ってなに??用途地域ごとのいろいろな制限 | 株式会社 だんだんホーム (dandanhome.co.jp)
・日影制限:日照を確保するための制限です。
まとめ
集団規定の具体例についてみてきました。
建物を建てる際には、隣地や接する道路との関係はもちろん、もっと広い範囲の街づくりの観点から規定を設けていることが分かりました。
しっかり採光のとれた住宅の設計をしても、すぐとなりにマンションが建っては日中日陰です。
どんなに家の換気をしっかりしても、近隣に排気ガスを出す工場が建っては不健康です。。
どんなに防火面に留意して、避難時を考えた家をたてても、接する道が狭ければ消防車が家までたどり着けません。。。
建築基準法の単体規定と集団規定。
建物それ自体(=単体)と、その建物を含む街並み(=集団)
両方の面からルールを設けることではじめて、安全に快適に暮らすことができるのですね!
私たちの住む家やマンションもこれらを守った上で建っているので、快適な暮らしができています。
建築基準法がとっても大事だということ、ご理解いただけたでしょうか??
それではまた👋