土地と土地との境界線を示す目印として、境界標というものがあります。
実はみなさんの周りに溢れている境界標、1度は見かけたことがあるのではないのでしょうか。
貼り付けるタイプの境界標や
土に刺さるタイプ、
地面に埋め込まれるタイプ、
壁付タイプなどがあります。
私たち不動産業者は、境界の確認や、簡易的な測量などで境界標を利用しています。
しかしこの境界標、不動産業者が抱える多くの悩みの中の1つでもあるのです。
今回は、苦労する境界標をランキング形式でお知らせします。
3位.ものすごく劣化している
おわかりいただけただろうか。
画像中央の十字が刻まれた釘が境界標です。
かなりの接写で撮影しているのでまだわかりやすいとは思いますが、よく目を凝らさないと石に擬態していたりするので探しづらいです。
この亜種として、ちょっと大きめの石の下に隠れているタイプの境界標も存在します。
境界標は365日自然の猛威にさらされているので、数十年物は破損していたりすることが多いので探すのに苦労します。
2位.野生化している
この境界標、宅地だけに使われているということはありません。
写真のような草が生い茂った土地にも存在しています。
夏場であれば蚊に襲われ放題なのは間違いないです。
他に、田畑や山、土地と土地との境界線がある場所になら、どこにでも存在しているのが境界標です。
海の磯場で発見したときには感動すら覚えました。
1位.無い
堂々の1位は境界標が無いです。
すぐ上で「どこにでも存在している」とは書きましたが、無いこともたまにあります。
無い原因としては、劣化が進みすぎてなくなる、災害で消失などが考えられます。
境界標がないと後々トラブルになることも
境界標をもとに引かれる境界線がわからなくなるため、どこまでが所有地か隣人の方と揉めたり様々な問題が発生します。
今は隣人とは仲がいいので大丈夫だと思っていても、子供や孫の世代になるとわかりません。
境界標がない、この場合、土地家屋調査士にご相談を!
苦労する境界標ではありますが
境界標には楽しみも見出すことができます。
冒頭で掲載したタイプ以外にも、たくさんの種類の境界標が世にはあります。
中には、花崗岩やレンガを加工したレアな境界標も存在するようです。
みなさんも、たまには下を向いてベストオブ境界標を探してみてはいかがでしょうか。
それではまた。